エッシャーのように そのU

メタモルフォーゼ

エッシャーにはまってしまいました。エッシャーがどのようにしきつめ図形を描いたのかが気になって仕方がなかったのです。彼の絵を調べて再現し、さらに自分で新しい絵を描くことができるか確かめてみました。使うものは折り紙とはさみと糊だけです。

エッシャーの絵

このエッシャーの絵を読み解いてみよう。

どうやって描いたんだろう。
この中に元の図があるんじゃないかな。
きっと単純な図形だよ。
四色が重なっている点を結んでみよう。
(線を描いてみましょう。)

あれ、正方形が出てきたぞ。
確かに正方形だ。
正方形を切っている。
この切った部分を動かしているんだよ。
上に動かしているのかな。
違うよ。回転移動だ。
わかった!!
こういうようにできているんだ。

(1) まず、2つの頂点を通るように下を切る。
(2) ぴったり重なるように右側に張る。
(3) それを切る。このとき右は頂点を通らなくってもよい。
   左は必ず頂点を通るようにする。
(4) それを左側に張る。

これで完成。
さっきのエッシャーの絵を見ると複雑そうだけど、
こうやって作るとと簡単だね。
でも、これが必ずしきつめ図形になるのかな。


やってみよう。
正方形なら折り紙を使えば良いから簡単にできるね。
重ねて切れば、一度にできる。
目やヒレを描けば完成。
できた。題して「魚がいっぱい」。
回転していて面白いね。
それぞれの頂点を中心にして回転しているんだ
切ったものを右につけないで、
上についるとどうなるんだろう。
平行移動になるんじゃないかな。

でも、他の図形はできるの?
やってみよう。
どうやら、単純な線の方がイメージがふくらむね。

さっきの魚から出発すると・・・。
ここは丸くしてと、
少しずつメタモルフォーゼしていって、
これ象に見えないかな。
目と耳を入れてみよう。


見える見える。
「象さんだぞー」の完成。
かわいい。
鼻がぐるぐる巻いている。
この頭のとがっている所は、帽子にして。
形さえ決まれば絵でだいぶごまかせるね。


もう一つ作ってみたよ。この題は「四国」。
・・・
4つで四国か。
なるほど意味がわかった。




今度はペリカンを作ってみたよ。
「回転ペリカン」
こうやって少しずつ変形していったんだ。


[エッシャーのようにT]  [エッシャーのようにV]
参考文献「エッシャーの宇宙」ブルーノ・エルンスト著・坂根巌夫訳・朝日新聞社出版
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