中3の数学のコツ

中3の数学は「長方形」と「正方形」で全てわかる!

3年生の各単元の流れとつながり  

1.多項式

2.平方根

3.二次方程式

4.関数

5.相似と比

6.三平方の定理

ガイダンス

式と陰陽師
式を操る

式を立てる

23×34の意味(なぜずらす?)
長方形の面積を求める

正方形の面積と一辺の長さとの関係

電卓のしくみ
×=
と√の働きを探る

アラビアの数学アラビアンナイトとアラビア数字
アル=クワリズミと二次方程式

アルゴリズム体操とアル=クワリズミ

ガリレオと落体の法則
ピサの斜塔ガリレオの実験
ガリレオの斜面の実験

火星の軌道

ターレスはピラミッドの高さをどうやって求めたか?

影は何をあらわしていたか?

ピタゴラスと音楽
三角数と四角数
ピタゴラス数

二つの正方形を1つの正方形にする

意味や性質をつかむ

多項式×多項式の意味

展開の意味

因数分解の意味

素数・因数・素因数分解の意味


平方根の意味

√(根号)の意味

平方根の大小



二次方程式とその解の意味


関数
の意味
y=aχ2の意味二次関数のグラフの性質→放物線の性質

変化の割合の意味


拡大・縮小の意味

相似の意味と性質
相似比の意味と性質
相似条件の意味


三平方の定理の発見と性質

三平方の定理の証明

求め方や解き方を追求する

・展開のし方

・因数分解のし方

分配法則は長方形の辺から面積を求めること。

因数分解は、長方形の面積から辺の長さを求めること。

・平方根の乗法・除法のやり方

・平方根の加法・減法の求め方

面積が4や2の正方形の一辺の長さは?

・二次方程式の解き方

 因数分解を使って解く

 平方根を使って解く

χ2+6χ=7を正方形を作ることで解く

・表を調べる
・式を求める
・グラフの特徴,性質を調べる
・変化の割合を求める

正方形を作り,辺から面積を求める。面積の増え方はどうなっているか。

・相似な図形の性質を探る

・図形の高さ・長さを求める

長さは比例しても、面積や体積や重さが比例しないのはどうして?

・直角三角形の辺の長さを求める
・三角定規の性質を探る

直角三角形の各辺で正方形を作る。そうすると、不思議な性質が見つかる。

利用や応用


式の応用・利用

数の性質を探る
 面積を求める


平方根を使ったいろいろな計算


次方程式の応用

 数の性質を探る

 図形の性質を探る

二次関数の利用身近な事象を調べる
 落体の法則
 橋の高さを求める
 体育館の高さを求める

三角形の辺と比
測量
米倉の定理
田尻の定理
A判とB判
教科書の判
どらドラえもん

富士山からどこまで見えるか
対角線の長さ
ピラミッドの高さ
地震の震源の深さ
三角定規の高さ



























 すうがく通信   卒業記念特集号
数学を山にたとえると、今、君たちは、3年間の数学の学習を通して、中学校の数学の頂上に立っている。もちろんこれからも、山は続くだろうし、もっと高い山もあるだろう。しかし、ここで自分の登ってきた道をふり返ってみるのも意味があると思う。四月、君たちは「展開と因数分解」の山を登った。式の計算も、数の計算と同じ。まず、かけ算から。

1.展開と因数分解  4、数学アラビアンナイト
  
←かけ算は,「面積図」で考えるとわかりやすい。
「展開」で使う法則は,分配法則。
分配法則とは,長方形の辺から面積を求めること。
つまり,「展開」とは,辺から長方形の面積を求めることである。
(χ+3)(χ+5)=χ2+(3+5)χ+(3×5) →
(たて)×(よこ)=(面積)

この逆が「因数分解」。
つまり,因数分解は,長方形の面積から辺の長さを求めることになる。
 χ2+5χ+6=(χ+2)(χ+3) →
(ばらばらの面積)=(たて)×(よこ)

← χ2+2χ−8=(χ−2)(χ+4)

正方形の場合は平方公式。(χ+3)2=χ2+6χ+9


次にやったのが,平方根。

2.平方根 → 、本の話

面積が4の正方形の一辺の長さを求めなさい。
面積が2の正方形の一辺の長さを求めなさい。

電卓で[2][×][=]と押すとどうなるか。
電卓で[2][√]と押すとどうなるか。
面積が2の正方形の一辺の長さを√2とする。

√の足し算も面積図で考えることができる。
=3  →
A.2つの辺を足した辺を1辺とする正方形の面積は?
 18平方センチの1辺の長さは?
B.=2だから合わせることができる。
 つまり,が3つある。だから3になる。


この平方根を使うと、こんな方程式も解くことができる。

3.2次方程式 → 4、数学アラビアンナイト

← χ2+6χ=5を解こう。
  
まず面積図で表す。
この長方形を正方形にしてみよう。
たりない所を加えよう。
正方形が完成した。
平方根を使って辺の長さを求めよう。
そうすると,χの値が求まる。
どうだい。これも正方形で解けるだろ。


さて、今までやってきた正方形の辺と面積の関係を,今度は関数で調べてみよう。

4.2次関数 → 6、ガリレオと落体の法則

1辺をχpとする正方形の面積を,y平方センチメートルとする。
このyの変化はどうなるだろうか。

面積の増え方は?…2乗の変化を調べる。

x:0 1 2 3 4 5 
y:0 1 4 9 16 25  つまり、y=χ2 
これを二次関数という。

ここでは,今までやってきた正方形の辺の長さと面積の関係を関数としてとらえる。
二乗に比例する関係をグラフでは視覚で,表では対応としてとらえると,今までの学習とつながる。


次は、形の問題。

5.相似と比 →  16、米倉の定理 

方眼(正方形)を2倍に拡大する。
この三角形はどうなるか?
方眼を拡大しても形はおなじ。
これを相似という。
正方形を2倍に拡大すると面積はどうなるか。

長さは比例しても、面積や体積や重さが比例しないのはなんでだろう?それは二次関数だから。


さて,最後に今まで学んだことを活用する。

6.3平方の定理 → 3、ピタゴラスの世界

ピタゴラス数
 四角数+四角数=四角数
○○○ ○○○○ ○○○○●
○○○+○○○○=○○○○●
○○○ ○○○○ ○○○○●
    ○○○○ ○○○○●
         ●●●●●


正方形+正方形=正方形
直角三角形の各辺を1辺とする正方形を作る。そうすると、不思議な性質が見つかる。
右のパズルをやってみよう。
それがピタゴラスの定理の証明になっている。
この定理と平方根を使うと,直角三角形の辺の長さを求めることができる。数学で一番使われている定理だ。

以上,ざっと今まで学んできた数学をふりかえってみた。どうだろうか。少しは整理できただろうか。よけいこんがらかったって。心配するな。最近ではこういうことは,コンピュータが全てやってくれる。でも,コンピュータは時々,壊れる。コンピュータよりも,自分の感覚や思考を信頼しろよ。では、また。

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