授業おもしろ返答集 (1〜24)

1,nの次の数はo!

T:連続する3つの整数で、真ん中の数をnと表す。では、nの次の整数は?
S:o(オー)
T:ん????(n+1と答えてほしいんだよな。)
S:えっ? どうして?
S:わかった! hijklmnoだからだよ。


2,加減法でyを消去するには?

T:連立方程式
 χ+y=10
 χ−y=5  でyを消すにはどうしたらいいの?

S:消しゴムでyを消す。


3,コマーシャルシリーズ

T:二次方程式2χ2+4χ+2を解くとき、係数2を消すには「どうする?」
S:アイフル。


T:さあ、この問題よーく考えよー。
S:(すかさず)お金は大事だよ。


4,分数の計算

T:12×4/3=はいくつ?
S:12を3つにわけると4が3つ。それに4を足して16。
T:ん?(どうやって計算したんだ?答えはあっているけど。)じゃ、12×5/3だと?
S:さらに4をたして20。
T:エーッ?。あっているな。じゃ、9×2/3=?
S:9を3つに分けて、3+3+3だけど、1こ足りないのでひいて、3+3=6。
T:おーっ。あっているわ。何でこんな計算でできるんや。・・・
S:変なの?ぼくが小学校のとき考えたんだけど、これでずっとやってきた。
T:そうか、わかった。12×4/3=12×(3/3+1/3)=(4+4+4)+4=16。9×2/3=9×(3/3−1/3)=(3+3+3)−3=6だ。とすると、これはかける整数が分母で割り切れないとだめだね。
S:そう。それが欠点。
T:しかし、よくこんなことを考えたね。


5,先生が静かにしてほしいといっているぞ

S:(生徒、騒がしい。黙って待っていると…)「先生が静かにしてほしいと言っているぞ。」
T:(すかさず)「先生が静かにしてほしいと言っていると言っているぞ。」
S:生徒、どっと笑う。

S:(みんなに)静かにしろよ。(まわりに)はい成績アップね。
T:静かにした方も成績アップね。


6,2元一次方程式

いつも、授業の後でプリントにまとめを書かせています。
ある人プリントのまとめにこう書いてありました。
「2π1次方程式は,二つの文字がある一次方程式です。」


7,英語の時間に(授業参観で)

不定詞の学習だった。課題は、不定詞を使ってAETに手紙を書くこと。まず自己紹介から。
いつも授業中に寝ているM君の所に行くと、ちゃんと書いていた。見ると、
I don't like to study. I want to sleep.

何だか感動してしまった。


8,おじいさんと呼びなさい(連立方程式)

T:私と奥さんの年をたすと103で、年の差は5です。私と奥さんの年齢を連立方程式で求めなさい。わかっても答えを言ってはいけないよ。まだ、計算している人がいるからね。
S:奥さんと先生とどっちが年上なの。
S:わかった。先生もっと年をとっているかと思っていた。
S:うちの父さんよりも年だ。
T:いいか。これから私のことをお兄さんとかおじさんとか言うんじゃないよ。これからはおじいさんと言いなさい。
S:おじいちゃん。
T:ついでに言っとくがおじいさんだから、脳の血管が切れやすくなっている。脳に血がいき過ぎて倒れたらこのクラスのせいとは言わないけど、思いやって欲しいな。
・・・
S:(騒がしくなっている。)
T:血が頭に登ってきた。
S:先生。落ち着いて。落ち着いて。深呼吸をして。


9,「生きている」とは

T:Kちゃん。質問してもいい?
S:忙しいから簡単にしてください。(本を読んでいる。)
T:「生きている」ということはどういうことだろう。例えば、給食で食べるパンは生きているの?
S:生きています。
T:どうして?
S:死んでいたら食べられません。
T:じゃあ、給食にでる魚は生きているの?
S:もちろん生きています。死んでいたら食べられません。
(この返答には参りました。感動しました。)


10,逆は必ずしも真ならず。

T:何か例を作ってください。
S:夜が来ると暗くなる。
S:夜になれば、寝る。
S:数学が始まれば、先生が来る。
S:おじいちゃんは腰が痛い。
S:明るくなれば、目が覚める。
S:学校に来るならば、勉強しなければいけない。
S:ウルトラマンになれば、世界を救える。
S:非戦闘地域であれば、自衛隊が活動できる。


11,死んだらどこへ行く?(中学3年生に聞く)

T:みなさんは、死んだらどこへ行くと思っている?
S:私は、天国へ行く。(これが、一番多かった。)
T:みんなの家の宗教は、仏教ではないの?
S:うちは仏教だよ。どうして?
T:仏教の場合は、天国といわないで、浄土って言うんだよね。
S:そういえば、極楽浄土って来たことがあるな。
S:墓へ行く。
T:君は墓に入るのか。墓の中は、きっと冷たいだろうな。
S:骨を墓に入れるよ。〜家の墓と書いてあるから、家族がみんな入るんだ。
S:土に帰る。
T:火葬した骨を見たことある?人間は焼くと、灰になる。つまり、人間はもともと土からできているという事だな。
S:無になる。
T:死ぬと、消えてなくなるわけだ。
S:生まれ変わる。
T:あなたは、今度生まれ変わったら、何になるの?
S:鳥がいいな。
S:僕は地獄へ行く。
T:おっ、君は地獄に行くか。もし良かったら、その理由を教えてくれない。でも、無理に言わなくってもいいよ。
S:おばあさんが地獄に行くと言った。僕が、魚釣りが好きで殺生をしているから。
T:殺生ばかりしていると、地獄に行くよと、おばあさんが言ったんだね。
(このとき、この生徒を抱きしめてやりたくなりました。まだ、こんな子がいるなんて。おばあさんもえらい!)


12,確率の授業で


T:当たりが5本で、はずれが3本のくじ。当たれば、世界一周だよ。ただし、1回千円。
S:いやだよ。千円がもったいない。
T:えっ。どうして? 世界旅行は100万円以上するよ。僕だったら必ず買うんだけど。
S:世界一周する時間がないよ。
S:別に、世界一周には興味がない。
T:買ってもいいという人? (5,6人。)
T:じゃあ、旅行の変わりに100万円がもらえるとしたら、買ってもいいという人? (10人ぐらい。)
T:どうして買わないの? 人生にはリスクがつきものだよ。しかも千円が100万円になるんだぞ。しかも、当たる方が多いんだぞ。
S:だって、当たらなかったら1000円損をする。
S:それより、コンビニで欲しいものを買った方がいい。
S:100円だったら、買ってもいいよ。


13,自分が評価されることへの恐れ

廊下に机を置いて、いくつかのパズルが並べてある。
その問題を何人かの子が立ち止まって考えたり、パズルをやっている。

先日、こんな声が聞こえてきた。
「これって、あんたの頭が固いということを言っているみたいで、むかつく。」
そこに居た先生が、
「自分の頭が固いということを認めているのね。」

それを聞いていて、子どもたちの興味を喚起するための問題が、評価をする問題に転化していることに気がついた。
何とも悲しいことである。


14,脳の中の小人たち

「どうして直ぐに叩くんや。叩いたらだしかんと言うことは知っとるやろ。」
「小人さんがいて、勝手に動くんや。」
「その小人さんは君の命令が聞けんのか?」
「うん。僕のことを無視していつも勝手に動いとる。」
「そうか。原因は君の中の小人か。それじゃ、君に叱ったって駄目なわけか。よし、今度からは君じゃなくて、君の中の小人さんを叱る。良いか。」
「うん。小人さんを叱って。」
・・・
「こら、また頭を叩いた。ちょっと小人さんを連れてきて。いいかい。君を叱るんじゃないよ。小人さんだからね。」
手をとって、まじめな顔で手に向かって説教を始める。
「どうして、又やったんだ。いつも暴力はいかんと言っとるやろ。そんなことでは立派な大人になれんぞ。いい加減に目が覚めないかん。いつまでも何時までも同じことをしていると成長しんやろ。そろそろ気がつかないかんのや。いいか。今度又叩いたら、お仕置きをするからな。でも、ついやってしまうんやろ。なぜやってしまうんかわかるか?それはな、君が友だちのことを下に見ているからや。叩いても許してくれると思っているからや。・・・」
本人は笑いながらも真面目に聞いている。


15,レッドカード

「先生の叱り方を教えるよ。最初は《注意》。それでも聞かなかったら次は《警告》。それでも駄目だったら《退場》。」
「それ、サッカーの審判と同じだよ。」
「その通り。だんだん厳しくするんだ。《警告》はイエローカード。《退場》はレッドカード。」
「じゃあ、注意は?」
「そうだな。グリーンカードにしようか。」
「ぼく、そのカード作って上げる。」
「《レッドカード》をもらったらどこへ行けばいいの?」
「そうだな。退場したら校長室だね。」


16,仕事を作るという仕事

子どもたちは、一言もしゃべらずにノートに書き込んでいる。  突然、
「君たちはなんて悪い人たちなんだ。」・・・子どもたちはびっくりした顔をしている。
「先生の仕事は君たちに教えることだ。でも、君たちは先生に質問もせずに、勝手にノートに絵や好きなことを書き込んでいる。これでは、先生の仕事がなくなり、先生は給料をもらえなくなる。君たちは悪人だ。これでは先生は給料がもらえなくなり、ご飯が食べられなくなる。君たちの仕事は、先生に仕事を与え給料がもらえるようにすることだ。」・・・しばらくして、
「先生、ここわかりません。教えてください。」  (なんてかわいい子どもたちなんだろう!)
「ありがとう。先生に仕事をくれて。」


17,だじゃれ九九

「えーと、二九18だから・・・」
「ちがうよ。二九食いたい」
「あっそうか」
「四三運用」
「四四舞・四四肉」
「六九ンロール」
「四五の世界」
「二四を向く」
「五五の紅茶」
 ・・・


18,なぞなぞ

「もうじき給食だな。なぞなぞを出すよ。子どもの頃は食べれるけど、大人になると食べられないものなあに?」
「お酒」「お酒は逆だろ。子どもは飲めないよ。」
「離乳食」「大人だって食べられるよ。」
(実はこれには答えが無いと考えていた。)
「たけのこ」「どうして?」
「だって、たけのこは大人になると固くて食べられないよ。」


19,最後の授業だから

「今日は最後の授業です。」
「最後だから遊ぼうぜ。」
「何を考えている!何で最後だから遊ばないかんのや!!」
「最後の授業だから気持ちよく行こうぜ。」
「・・・」


20,自分の意志で

ボクはここに居たいからいるんだ。
ボクのことを変な人だと言うものがいるけど、僕は違う。
ボクはこの学級に居たいからいるんだ。


21,オリンピックルール

今回の事件は彼が起こしたのだけれど、クラスの問題としてとりあげる。
それは、このことからみんなに学んでもらいたいからだ。

オリンピックの陸上100m走のスタートにはこんなルールがある。
フライイングをするとどうなるか。
1回目は、誰がしようが失格にはならない。
2回目は、人間だから失敗はあるというわけで、同じ人がしても失格にはならない。
では、3回目にフライイングをするとどうなるか。実は誰がしようが失格なのだ。
それは、前のフライイングは全ての人が犯していると考える所からきている。
全員がそれまでのフライイングから学んでいるはず。
たとえ他の人が犯していても、そこから学ばなくてはいけないのだ。
今回のことも同じ。
・・・


22,おこりんぼのうた

朝の会で歌を歌います。おこりんぼの歌とよだれの歌です。

おこりんぼのうた

おこって おこって  すぐ忘れ
またまた おこって  何だっけ
おこりんぼ おこりんぼ
誰かのせいで おこりんぼ
どうせ私が おこりんぼ
私のつもりがあったのに
つもりがつもって  おこりんぼ


23,よだれのうた

よだれのうた

たーらり たーらり  おっとっと
おーちる おーちる
すうんだ すうんだ  早くすうんだ
おーちる おーちる  早くすえ
たーらり たーらり
おちてくぞ


24,私はアホです

わたしはアホです。
よそ見ばかりするアホです。
サボってばかりのアホです。
でも、アホだということを知っているアホです。


25,間違いは宝だ!

こんな素敵な間違いをした生徒がいます。

「違うんですか?これ。帯分数にしたらいかんのですか?なんで?わけわかんない。帯分数の方が楽やんか。」

χ2+5χ=3
χ2+5χ+25/4=3+25/4
            =3+6と1/4
    (χ+5/2)2=9と1/4
      χ+5/2=±√(9と1/4)
             =±3と1/2
          χ =−5/2±3と1/2
             =−6,1

26,続く



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