数学の答えは一つだけではない!
 (1) 1+1=2
 (2) 1+1=11
 (3) 1+1=101
 (4) 1+1=1
 (5) 1+1=10
 (6) 1+1=0
          この答えは全て正しい !    では、なぜ ?

これらの式はすべて説明できます。また、このような式はいくらでも作ることができます。
考えてみてください。

(1) 一人+一人=二人 でも、本当にそうだろうか。夫婦でも二人にはならない時がある・・・。二人で働けば、一人の2倍以上の場合もある・・・。
(2) 1cm+1mm=11mm
(3) 1m+1cm=101cm
(4) 1℃の水に1℃の水を加えてもやっぱり1℃
(5) 二進法では10になる。数字は1と0だけ。
(6) 2で割って1余る数を1、余りが0の数を0とする。すると、1+1=0となってしまうんですよね。ちなみに1は奇数で、0は偶数です。
  というわけで、数学も色々な答えがあるわけでして、1+1=2 としか考えられないのは寂しい。
 これを3年生のレポート課題に出したら、さっそく提出してくれたのがA君。その答えは読んだ私をうならせるものものばかり。さらに、1+1=3も考えてくれた。結婚して子どもができたという理由から。

 数学の場合は答えは一つだけれど、国語は答えはいろいろある、と言われる。数学で答えが一つでなかったら困るからだろう。でも、それは一つの体系の中では答えは一つということであって、体系が違えば、当然答えも違う。ここで言う体系とは、自然数であったり、二進法であったりする。つまり、あるルールのもとで閉じた世界をいう。とすると、ある所でしか成り立っていないルールを、他の場所に無理やり押し付けることに反対する時に、この言葉「数学の答えは一つではない」を使うのが順当なのかもしれない。

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